新品の楽器を買うときの注意点

アコースティックギターの場合

注意点 その1 予算について

はじめての楽器として新品のアコースティックギターを購入する場合、予算として五万五千円ぐらいを用意したい。

  • 楽器本体に五万二千円(税金こみで)
  • そのほかの演奏に必要なものに三千円

使う計算だ。

経験上、アコースティックギターの音は五万円あたりを境に大きく変わる。つぎは十万円前後。そのつぎは十五万円前後で変わる。

使われている木の材質、製造の工程などが変わるからだろう。さまざまなギターを試し弾きして、音や感触をたしかめれば、きみも実感できると思う。

予算が足りない場合、一ヶ月購入を先のばしして、アルバイトをしてお金を貯めることをおすすめする。一度購入すれば、その楽器と数年間はつき合うことになる(長ければ十年以上になる)。ここはあせらず、妥協せず、納得できる音が鳴るギターを手に入れてほしい。

(どうしてもいますぐ弾きたいなら、お金を貯めているあいだだけ、だれかにギターを貸してもらって練習する、という選択も検討しよう)

注意点 その2 マイナーメーカーにもいいギターがある

予算がたっぷりあるなら、もちろん好きなメーカーのギターを選んでオーケーだ。そうでないなら、マイナーメーカーにも目をむけよう。なかには比較的安めの価格で、品質の高い楽器を製作、販売しているところがある。

※おすすめメーカーについて、後日べつの記事で紹介するつもりだ。

エレキギターの場合

注意点 その1 予算について

エレキギターも、楽器本体に五万円ぐらいはかけたいところだ。アンプ、シールドなどが必要になるから、それらも合わせて、最低八万円ぐらいは用意したい。(同時にエフェクターも購入する場合は、別計算になる)

注意点 その2 エレキギターは形がさまざま

エレキギターには特徴的な形のものがある。弾きやすさも大きく変わる。個人の趣味、志向によって、理想のギターは変わるだろう。各メーカー、シリーズの特徴を確認しよう。

キーボードの場合

注意点 その1 鍵盤の重さを実際に確認する

以前の記事で紹介しているけど、大切なのでもう一度書いておく。キーボードの弾きやすさという点では、これがもっとも重要だ。実際に楽器に触れて確認しよう。

注意点 その2 『自分がやりたいこと』をはっきりさせておく

キーボード、とくにシンセサイザーは、本当にいろいろなことができる。あれもこれもと考えはじめると、最初から高額なシンセサイザーを購入しなければならなくなってしまう。

まずは、キーボードになにを求めているのか、(なにを楽しみたいのか)明確にしておこう。きみにとっては、ピアノの音が鳴ればいいかもしれない。もしくはアナログシンセサイザーの、奇妙でおもしろい音が出せればそれでいいかもしれない。予算に限りがあるなら、こうやって絞っていこう。

注意点 その3 DTMをやるつもりなら

オールインワンの多機能なシンセサイザーの場合、機能を使いこなすには、おぼえることがたくさんある。それらをおぼえて使いこなすことが楽しみになるなら、それもいい。

ただし、いまの段階でDTM(打ちこみや作曲、編曲)をやりたい、と考えているなら注意が必要だ。 シンセサイザーだけでなにもかもまかなおうとするよりも、パソコンにソフトを入れて使ったほうが、楽に、いろいろなことができる。それほど初期コストもかからない。(このあたりについては、また別の記事で紹介する)。

「最初は演奏そのものに集中しよう」と考えるのももちろんオーケーだ。一台目の楽器で存分に楽しんでから、二台目、もしくはパソコンとソフトの購入を検討すればいい。