だれにとっても有効な、『ベストな練習方法』なんか存在しない。
この点を入門者や初心者は勘ちがいしがちだ。楽器の弾きかたを教える書籍やコンテンツは、ある程度、断言口調にならざるを得ない。だから、
『これが一番の近道』(→ ほかのやり方をしてはいけない)
『この基本練習は、絶対に必要』(→ イヤでもやらないとダメ)
ととらえてしまう。
結論から言うと、そんなことはない。楽器はどんな風に弾いたっていいんだ。
- 基礎からマニュアルどおりに、きっちりと練習してもいい。(そういうやり方が好きな人もいる)
- 基本練習をすっ飛ばして、いきなり好きな曲のフレーズをまねして弾いてもいい。
- 好きな曲を流して、それに合わせててきとうに、自由に演奏するのも楽しい。
- 普通とはちがう、奇妙な弾きかたを発明したっていい。
上達の近道になる『絶対の法則』があるとすれば、それは『できるだけ長い時間、楽器にさわって、いろいろ弾こう』ってことにつきる。
ただし、いやいや練習しても得るものは少ないよ。練習が楽しくなくなってきたら、いったん休憩する。リフレッシュしてまた練習したほうが、長い目で見れば上達が早い。